わらアートまつりと大したもん蛇まつり

kanazu362012-09-05

今年もまたわらアートまつりと大したもん蛇まつりの季節が
やってきた。
・わらアートまつり(新潟市西蒲区:上堰潟公園)
 「わらアート」は、2006年武蔵野美術大学の学生と 宮島慎吾
主任教授が地域の協力により、 わらでオブジェをつくるプロジェクトが新潟県の岩室温泉街との共同プロジェクトとしてとして始まった。
 その後、2008年10月から「わらアートまつり」となり、まつりは今年で5回目。
 ことしのテーマは「走ろう 遊ぼう わらアート!」。
 西蒲区を代表する農産物“こめ”の副産物である「稲わら」を使ったオブジェを展示する「わらアートまつり」が、9月1・2日の両日上堰潟公園で開催された。
 会場には稲わらを使用した大小さまざまなオブジェ(わらアート)が6作品展示されている。(作品は10月末まで展示予定)
 今年の6作品は「もしもしカメよ!カメさんよ!」「ライト号」「藁青龍」「わらおばけ」「つかまれ!じゃんわらじむ」「モアイ像」。
・大したもん蛇まつりと大したもん蛇
 ・大したもん蛇まつり
  ギネスブックで世界一と認定されている、わらと竹でできた大蛇が村内を練り歩く「大したもん蛇まつり」が8月26日関川村で開催された。
  まつりは羽越水害犠牲者の鎮魂と水害を起そうとした「大里峠の大蛇伝説」をテーマにしている。
  大蛇は羽越水害が発生した昭和42年8月28日にちなんで全長が82.2mある。
 ・大したもん蛇
  竹とワラを材料に、関川村の54集落が分担して胴体を作る。
  大蛇は頭部と54個の胴体がつなぎあわされてできている。
  昭和42年8月28日の羽越大水害は多くの犠牲者を出しており、惨事を忘れることなく次代へ引き継ぐため、全長82.8m・太さ1.2m・重さ2トン。
 ・大里峠の大蛇伝説
  関川村に大里峠の大蛇伝説が語り継がれている。
  大蛇が村人によって退治されてしまう物語。
  荒川の支流、女川の上流に蛇喰(じゃばみ)という村があり、忠蔵とおりのという夫婦、そしてその娘が住んでいた。
  ある日、忠蔵は大きな蛇を仕留め、味噌漬けにして樽に詰めた。
  忠蔵は「決して樽を覗いてはいけない」と言い付けますが、禁断の蛇の味噌漬を食べた妻おりのが、蛇に化身しやがて大蛇に成長する。
  数年後のある晩、蔵の市(くらのいち)という琵琶法師が大里峠で休んでいると、突然女が現れ琵琶を弾いてくれと頼みます。
  蔵の市が身の上を尋ねると、女は“おりの”と名乗り、大蛇に身を変えてしまったと答えます。
  さらに女は、荒川一帯を氾濫させ自分の住処にすると蔵の市に打ち明け、「他言は無用」としながらも、蔵の市に逃げるように伝えます。
  しかし、琵琶法師によって命と引換えに情報が事前に村人に伝えられた。
  琵琶法師が息をひきとる直前に「大蛇は鉄がとてもきらいです」と言ったのを思いだし、村人たちは村中の鉄を集めて大きなクギをたくさん作ることにした。
  そしてそのクギをみんなで大里峠まで運び、あたり一面に打ちつけたのです。
  すると大蛇が姿をあらわして苦しみ始めました。
  それは7日7晩の間つづき、村人たちは眠れない日々を過ごしました。
  やがて大蛇は息絶えて、村は助かりました。
  村人たちは、命と引換えに危険を知らせてくれた琵琶法師さんに深く感謝し、神様としてまつることにしました。
  関川村はでは、21世紀記念事業として「お野立公園」に「伝説琵琶法師の碑」を平成13年11月14日に建立した。
巨大なわらアートのオブジェとわらと竹でできた大蛇が見学者を魅了する。
稲わらの巨大アートが (イラストを模写)