生ごみや下水汚泥や地中熱などの利用

kanazu362012-10-03

9月3日石油資源開発は、秋田県由利本荘市の鮎川油ガス田の
地下約1800mから、岩盤に含まれる新型の原油「シェール
オイル」の試験採取に成功したと発表した。
家庭から出る生ごみや下水汚泥から発生する「消化ガス」、
自然エネルギーの地中熱を空調などに利用する取り組みの話題が新聞に。  
生ごみ利用でバイオガス発電(長岡市寿町)
 家庭から出る生ごみを発酵させ、発生するメタンなどのバイオガスで発電する施設の建設が長岡市で進められていると知り建設現場を9月16日見てきた。
 建設現場は信濃川右岸の寿区グリンセンターの脇にあった。
 施設が完成すれば、1日55トンの生ごみが処理でき、全国の自治体で最大規模となり、2013年7月の本格稼働を目指す。
 長岡市内の家庭から出る生ごみの推計量は年間約2万トン、ガス化で約410万キロワット時の発電量が得られると推定されている。
・下水汚泥の消化ガス利用で発電(柏崎市安政町)
 柏崎市は同市安政町の市自然環境浄化センターの下水汚泥から発生する「消化ガス」を利用した発電機を導入した。
 発電機の導入でセンターの消費電力36%賄え、年間の電気代約1800万円の削減を見込む。
 2012年8月下旬に試運転を開始し、来年2月から本格稼働する予定。
・地中熱を利用し熱エネルギーを回収
 新潟県内でも地中の比較的浅い部分に存在し、1年を通して15度前後と安定している自然エネルギー「地中熱」を空調や融雪にいかす取り組みが本格化している。
 ・福田組の子会社興和の取り組み
  興和のシステムは、地下100m付近まで採熱用井戸を8本掘り、チューブ状の熱交換器に不凍液を循環させ熱エネルギーを回収する仕組み。
  ヒートポンプを使って2階事務所(約260平方メートル)の冷暖房に生かすことで、2階部分の電気料金をこれまでの年間約100万円から半減できると。
 ・地中熱利用のモデル住宅を見学
  山田建築が、地下熱利用のモデル住宅の展示会を開催していたので9月16日見学してきた。
  地中熱ヒートポンプ温水冷暖房システムが設置され、クーラーで冷房されている部屋に案内された。
  スイッチを押すと壁に図示された「地中熱ヒートポンプ温水暖房システム」のパネルに灯りが灯り地中熱がヒートポンプ(室外機)を通してエアコンを作動する仕組みがわかる。
  説明では、地中と熱をやりとり(冬は熱をくみ上げ、夏は熱を地中に排出)するため「ソニックドリル」で地中を約100m掘削し、採掘管を挿入し抜管と珪砂充填する。
  地下100mの温度は15度前後で年間を通じてほぼ一定。
  工期は約3日終了。
・小水力発電の導入
 新しく北陸農政局長に就任した斉藤政満局長は9月20日、水田の農業用水路などに発電設備を設ける「小水力発電」の導入に力を入れる方針を語った。
 また、小水力発電は「再生可能エネルギーの中でも、電力供給が年間を通じて安定的」と説明した。
 小水力発電とは、河川や農業用水路の水の流れを利用する出力1000キロワット以下の発電。
 資源エネルギー庁が調べた開発可能な発電可能な発電水力資源を見ると、新潟県は岐阜・富山・長野に続く4位。
 新潟県によると、1000キロワット以下の小水力発電は県内で9カ所導入されている。
 ・第1浄水場発電所上越市岩木:平成21年3月運転開始)
 ・駒の湯山荘発電所魚沼市大湯:平成21年11月運転開始)
 ・鹿ノ俣発電所胎内市宮久:平成15年4月運転開始)
 ・六日町土木事務所砂防ダム利用発電所(六日町市:平成14年4月運転開始)
 など。
生ごみや下水汚泥や地中熱や小川や農業用水路の水の流れなどが、資源として発電に利用される時代に。
この生ごみも発電利用に (イラストを模写)