ふみの日と寺泊丸ポスト街道

kanazu362012-10-23

きょう23日は「ふみの日」。
ふみの日を前に昨10月22日、寺泊丸ポスト街道を歩き
昔懐かしい丸ポストを見てきた。
ふみの日 
 ふみの日とは、日本の郵政省が1979年に制定した7月23日の記念日である。
 1975年度から毎月23日を“ふみの日”として、各地方別に手紙を書く運動を展開していたが、1979年から国民的運動にするために、全国的な規模でキャンペーンを展開するようになった。
 なお、日本では旧暦7月のことを文月という別称でよんでいたこと、そして23日は「ふみ」の語呂合わせにちなんだものである。
 また、11月23日は語呂合わせから「いいふみ(良い文)の日」になっている。
・丸型ポスト(丸ポスト)の歴史     
 丸型ポストは郵便物を受け付けるため、道路、店舗などに設置される郵便ポストの一種。
 円筒状の形態をしているところから、丸型ポストまたは丸ポストと呼ばれる。
 丸型ポストの歴史は、
 ・1901年に登場し試験的に設置された「俵谷式ポスト」「中村式ポスト」が最初の丸型ポストで、材質は鋳鉄。
 ・1908年10月、雨よけのために差出口に回転板を取り付けた「回転式ポスト」として制式化された。
 ・1912年には、可動部分の故障が多いなどの理由から、回転板を廃し雨よけの庇をつけた「丸型庇付ポスト」が登場し、丸型ポストとしての完成形がほぼ成立した。
 ・1929年には、やや細身の航空郵便専用ポストが登場。
  また、第二次世界大戦中の一時期、物資節約のために鋳鉄からコンクリートに切り替えたものも登場した。
 ・敗戦後の1948年、「郵便差出箱1号(丸型)」が登場し、これが丸型ポストとしての最終型となった。
 ・1970年に後継の「郵便差出箱1号(角型)」が登場し、丸型の生産・設置は終了した。
 郵便局(株)信越支社によると、新潟県内にある5000本のポストのうち、丸型の現役は138本だけ。
・寺泊丸ポスト街道を歩く
 長岡市寺泊地域の街中には丸ポストが10本残り、別名寺泊丸ポスト街道と呼ばれ観光スポットになっている。
 寺泊郵便局を訪ね、丸ポスト10本の設置場所を尋ねた。
 親切に「寺泊主要幹線道路図」に丸印を付けてくれた。
 丸ポストは、あかね通り商店街の酒屋の店先・衣料品店の前・史跡の隣りなどにあった。
 ・旧寺泊役場前(上田町) ・日蓮上人硯水の霊井前(大町) ・広田宅前(上荒町)
 ・分水ドライ前(松沢町) ・金八の前(松沢町) ・石崎商店前(坂井町)
 ・岡田商店前(磯町) ・後藤酒店前(白岩) ・石田屋酒店前(白岩)
 ・寺泊民俗資料館前(二ノ関)
・郵便ポストの道路占有料
 道路に設置されているポストが、道路占用料を徴収されているのを初めて知った。
 国土交通省によると、道路管理者はポスト1基につき年間450円から1300円の道路占用料を徴収できる。
 同省は郵政公社を国の機関と同等とみなし免除してきたが、民営化したことで2007年10月分から徴収を決めた。
 共同通信社の調査では、徴収状況は、神奈川県が、2003年4月1日からから徴収。
 都道府県のほとんどが、2007年10月1日からか徴収。
 2008年4月1日から滋賀県沖縄県が徴収。
 免除を継続し徴収をしない県は、新潟県だけ。
・番外:焦げ茶色の丸型ポスト  
 弥彦村役場入り口左側にある丸型のポストは、赤から焦げ茶色に塗り替えられている。
 ところどころペンキがはげ落ち下地の赤色が見える。
 ポストは今も現役で、脇には、取集時刻「平日15時00分ころ・土曜日15時00分ころ・休祝日15時00分ころ・越後吉田配達センター」と書かれている。
家の近くのコンビニに投函口が2連の角型のポストがある。
寺泊丸ポスト街道を歩き、丸ポストを見ると子どものころの懐かしい思い出が甦り郷愁を誘う。
郷愁誘う丸ポスト (イラストを模写)