魚の珍しい話題が
地方紙新潟日報夕刊に2011年1月4日から「魚ッチング」
(文と写真:田口哲)が連載され、珍しい名前の魚が次々と
紹介される。
魚の珍しい話題が新聞やテレビで紹介される。
・佐渡でイガグリフグを捕獲
11月11日、熱帯地域に生息するフグの一種「イガグリフグ」が生きたまま両津湾で捕獲された。
フグは、11日佐渡市化春日の佐渡水産物地方卸売市場で開催された「さかなまつり」にゲストとして来場していた東京海洋大客員准教授でタレントのさかなクンが「イガグリフグ」と確認した。
佐度での確認は、国内最北の確認例とみられる。
「イガグリフグ」は、生態の研究に生かすため持ち帰った。
・金色に輝く珍しいサンマ
東京・池袋の百貨店地下にある鮮魚コーナーに10月3日、体全体が金色に輝く珍しいサンマ1匹が入荷し、特別展示された。
仕入れ値は1匹1万円。
「幸運を運んでくれそう」と、携帯電話のカメラで撮影したり、「縁起がいい」と両手を合わせて拝んだりする買い物客の姿が見られた。
「黄金サンマ」は岩手県大船渡市で水揚げされ3日早朝、築地市場に2匹だけ入荷。
杉並区の鮮魚販売店「魚耕」が1匹1万円で2匹とも購入し、西武池袋本店と、杉並区の店舗に1匹ずつ展示した。
普通のサンマは最近1匹の卸値100円前後、売値200円前後で流通。
魚耕の担当者は「1万円は確かに高いが“幸せを呼ぶサンマ”としてみなさんに楽しんでもらえれば」と話した。
食用としては販売せず、金色の姿のまま保存する考えだという。
・南方系の深海魚ナガタチカマス
山口県沖の日本海で10月11日、太刀のような細長い体が特徴的な南方系の深海魚「ナガタチカマス」が見つかった。
全長約1・2メートル、体重約4キロで、日本海でこれまでに発見された中では最大。
山口県水産研究センター外海研究部(同県長門市)によると、日本海での発見は1932年ごろに山口県で1匹あるが、大きさは記録がない。
40年代以降では、山口県で2匹、京都府と新潟県で1匹ずつで、いずれも全長12〜79センチと小ぶりだった。
今回は6匹目の“珍客”となる。
ナガタチカマスは鋭い歯を持ち、通常は九州以南の深海に生息する。
・白いタラバガニ
北海道稚内市のノシャップ寒流水族館に、白いタラバガニが持ち込まれた。
通常は赤紫で、遺伝子の突然変異による変色とみられる。
同館飼育係の高井英徳主任(38)は「これまでも紫や青いカニは飼育したことがあるが、白いのは初めて」と驚いている
10月10日、市内の水産加工会社が入荷したタラバガニの中に交ざっており、爪の先と甲羅の一部以外はほぼ白い。
甲羅は約25センチ、体重は約2キロの大型の雌で、足を広げると1メートル近くにもなる。
当初、水槽に移した際は衰弱していたが、今ではホッケやオオナゴなどのエサを食べるまでに回復した。
同館は10月末にも展示を始める予定で、通常のカニとの「紅白展示」などを計画している。
・顔にハート形の模様のついた鯉
日本三名園の一つ、兼六園(金沢市)の瓢池で、顔に赤いハート形の模様のついたコイが話題を集めている。
「出会えて幸運が巡ってきそう。恋愛に御利益があるかもしれない」と写真に収める観光客が後を絶たない。
兼六園によると、瓢池は同園が発祥した江戸時代からつくられていたとされ、現在はマゴイとヒゴイの計約100匹が生息している。
話題のコイは体長約30センチ。
池にいるコイのほとんどが黒色の中、唯一純白色で、おでこに斑点のようについた赤いハートマークが特徴だ。
担当者は「掛け合わせの中で偶然に模様が生まれたのだろう」と話している。
・阿賀町のメダカの佃煮
10月25日のNHKニュース新潟610で、阿賀町の「メダカの佃煮」を紹介していた。
新潟県の県境阿賀町日出谷地方で江戸時代から田んぼの側溝に沢山生息していたメダカを捕って冬の蛋白源、カルシウムの補給等にしていた。
そのメダカも田んぼが基盤整備されて、住みかを失い、絶滅状態とった。
メダカの珍味も暫くの間、忘れ去られていたが、幸いにして緋メダカが養殖されており、昔のメダカの味を忘れられない人たちがその緋メダカを使って料理したところ、全く変わらない懐かしい味を見つけて、再び江戸時代の珍味を呼び戻し、「阿賀の珍味 鹿瀬のメダカ佃煮」として販売している。
次々と紹介される珍しい魚の話題に驚き。
子どものころ田んぼ脇の小川で泳いでいたメダカが食卓に上がるとは夢にも思わなかった。
道の駅にメダカの佃煮が (イラストを模写)