民家に眠る地域のお宝物展
きょう12月21日は冬至。
冬至は一年の中で昼が一番短く、夜が一番長い日。
この日に南瓜を食べ、柚子湯に入ると風邪をひかないと言われて
いる。
新潟市西区赤塚地区の民家に代々伝わってきた書や掛け軸などの宝物を展示する「赤塚郷ゆかりの文人展」と新潟市江南区の北方博物館で「豪農の秘蔵品展」が開催された。
12月9日「赤塚郷ゆかりの文人展」を見てきた。
・赤塚地区の民家に眠るお宝物の書や掛け軸展
新潟市郊外の旧赤塚村(現新潟市)は、旧北国街道の拠点の一つで、旅籠が並ぶ在郷町として栄えた。
在郷町とは、農村部などで商品生産の発展に伴って発生した町・集落のことで。
赤塚地区の歴史などを調べている赤塚郷土研究会と地区住民有志が、地区の約40軒の旧家を訪ね情報を収集、民家に代々伝わってきた書や掛け軸などの宝物を借り受け、「赤塚郷ゆかりの文人展」と銘打ち12月9日地元のメイワサンピアで開催した。
会場には約80点の文人の作品が展示されている。
・祖父が赤塚出身という會津八一のはがき ・赤塚を訪れたことのある良寛の詩と書
・江戸時代の赤塚出身の画家筒井香山の絵 ・良寛と親交のあった中原元譲の絵
・江戸の儒者文人亀田鵬斎の書 ・幕末の三筆巻菱湖の書
などなど。
珍しいものとして絵で「教育勅語」を解説した掛け軸があった。
解説には「時代の写し鏡の一つだが、このような絵ときに風にしたものは珍しい。
地域の子弟を集め講釈をする際に用いたものだろう」と。
会場では展示作品の「図録文人集」が一冊3000円で販売されていた。
・番外:豪農の秘蔵品展
新潟市江南区の北方博物館で、これまで一般公開保管されてきた豪農伊藤家の書画などの所蔵作品を集めた「豪農の秘蔵品展」が12月20日開催されていた。
赤塚郷ゆかりの文人展は1日だけの開催であったが、雪の降る中多くの人が鑑賞に訪れていた。
素晴らしいお宝物が・・・(イラストを模写)