蛇と蛙

kanazu362013-01-01

巳年の2013年が明けた。
今年の新潟の元旦は雪で、県庁18階展望回廊からの
初日の出を見ることができなかった。
新潟の白山神社では約30年ぶりに神社の本殿裏に
祀られている白ヘビの神様「蛇松明神社」のお守りを復活した。
巳年生まれの私は、年男である。
年男にちなみ元旦に、白山神社白山神社本殿裏にある蛇を祀る「蛇松明神社」を参拝した。
蛇と蛙の話題が新聞に。
・蛇と蛙(日本昔ばなしから)
 昔むかぁし、神さまが森や生き物たちを作ったばかりの頃の話です。
 どの動物たちも皆、朝ツユを飲んで暮らしていました。
 ところがある時、カエルは朝ツユに飽きて不平を漏らし始め、他の生き物たちみんなに「皆もそうだろう?」とけしかけました。
 動物たちも不満に同調し、日中をだらだらと過ごすようになりました。
 そんな様子をみた神さまが「そんなら明日、自分たちの食べる物を決めてやろう」と言いました。
 それを聞いた足の遅い虫や蛇たちは、夜がまだ明けきらない早い時間に、神さまのところへ出発しました。
 寝坊して出発が一番遅くなったカエルは、ものすごい勢いで神さまの広場へ駆け出しました。
 その途中、足の遅い蛇に追いつき、蛇を蹴ったり踏んだりして「ほれほれ、俺の尻を舐めてみろ」と、さんざん馬鹿にしました。
 ようやく広場に生き物たちが集まり、神様はそれぞれにふさわしい食べ物を決めていきました。
 カエルは「簡単に食べられるものが良いです」と主張したので、神さまは「ではカエルは虫を食べるがよい」と決めました。
 次にヘビの番になると、またカエルが口を出し「ヘビは役立たずだから、役にたたない喰い物が良いよ」と言いました。
 神さまは「じゃあヘビはカエルを食べるがよい」と決めました。
 神さまは「生き物を食べて生きるという事は、自分も食われるという事だ。
 食べ物に感謝の気持ちを忘れるな」と、言い聞かせました。
 こうして、生き物たちは自分たちにふさわしい食べ物が決まりました。
 それ以来、ヘビはカエルを見つけると、からかわれた時のように尻から飲み込むようになったそうです。
・蛇を祀る蛇松明神社
 新潟市白山神社本殿裏に「蛇松明神社」が祀られている。
 白山の蛇松にはおもしろい伝説が伝わっている。
 信濃川の洪水のため白山一帯が大洪水に見舞われ、人々は自分の命を守るのもやっとというときに、信濃川の川中に一条の光り輝くものをみつけました。
 これはただごとではない。
 なにか神様のお告げではなかろうかと思い、当時の神主小林能登守直養が一心不乱に船をこぎ近づいてみると一匹の白い蛇が水におぼれて息もたえだえ、これは可哀想にとひろいあげ、神社の一本の松の梢に助けてあげました。
 すると、白い蛇は美しい姫へと変わり、「この御恩は決して忘れません。この神社の守り神となり末永くこの地の繁栄と難病苦難の人々を守るために祈ります」と言って、この世では到底見ることのできない美しい姫は美しい声を残し、姿を消してしまいました。
 その時、見る見るうちに老松の幹の皮は蛇のウロコのように変わり、今までやむことを忘れたかのように降り続いた雨は、大空の真ん中より一条の光が差したかと思うと、大空は一面に蛇のウロコの如く、雲は切れ始めたのであります。 
 そして雨はやみ、水は引き出したと言い伝えられております。
 この霊験あらたかなる松は、その日から蛇松明神さま、蛇松さまといわれ、毎日毎日お参りに訪れる人が絶えなかったそうであります。
 やがて、お参りに訪れる人々の間で蛇松さまの皮を煎じて飲めば万病たちどころに全快するという噂が広まり、毎日のように人が押し寄せ松の皮がむしり取られていきました。
 蛇松明神社の社の裏には、白蛇など4匹の蛇の置物と数本ある松の木の1本にしめ縄が飾られている。
・カエル
 12月11日佐渡で新種のカエルが発見された。
 新潟大や広島大などの遺伝学の専門家らでつくる研究グループは11日、佐渡市で発見したカエルが新種だと確認され、「サドガエル」と命名したと発表した。
 グループによると、佐渡だけに生息する固有種で、佐渡脊椎動物の固有種が確認されたのは初めて。
 サドガエル佐渡島中央部だけにわずかに生息する。
 本州や韓国などに生息するツチガエルに似ており、黄色い腹が特徴。
 体長は4〜5センチ程度で「ビューン」と独特の声で鳴くという。
 南西諸島以外の国内で新種のカエルを確認したのは、1990年のナガレタゴガエル以来22年ぶりで、佐渡島脊椎動物の固有種が見つかったのは初めてという。
 環境省は今後、絶滅危惧種を指定するレッドリストへの掲載も検討するとしている。
巳年の新年は巷に蛇や蛙の話題が。
巳年にちなみ今年の初詣は白蛇伝説の蛇松明神社へ・・・。
初詣は白蛇伝説の蛇松明神社へ (イラストを模写)