羽子板と小正月を飾るまゆ玉

kanazu362013-01-15

きょう1月15日は小正月
羽子板と小正月を飾るまゆ玉などの話題が新聞に出ており見てきた。
・羽子板の展示(新潟市中央区大畑町:砂丘館・1月8日)
 羽子板は、女の子の正月の遊び道具で羽根突き遊びに用いる長方形の柄のついた板。
 羽根突きに用いる競技用の羽子板と、飾り羽子板に分別できる。
 羽子板の歴史は、中国の14世紀頃に硬化をつけおもりとした羽根を蹴る遊びがあり、これが室町時代へ伝来したしたことが羽根つきの起源とされる。
 戦国時代から羽根つきに厄払いの想いがこめられて、江戸時代には羽子板に絵が描かれたものを年末に邪気よけ・縁起物として贈るようになったといわれる。
 羽子板の図柄は日の出・七福神・松竹梅などめでたい絵に加えて、江戸時代には町人文化・元禄文化を反映して「歌舞伎」の役者絵が登場、錦絵の影響を受けた貼り絵の羽子板が作られ、その後、より装飾性の高い「押し絵羽子板」へと発展していった。
 押し絵羽子板には、一般的に男物と女物と呼ばれる2種類がある。
 男物は別名「役者者」と言われる歌舞伎役者を描いたもの。
 女物は目ぱっちりとした美人を描いた「見立て物」や浮世絵風の美人を描いた「浮世絵風」や目の細い日本画風美人を表現した「松園風」などがある。
 砂丘館には、新潟市の古町でかつて芸者の置屋「庄内屋」を営んでいた佐藤家が所有する、男物や女物など13点の「押し絵羽子板」が展示されている。
小正月を飾るまゆ玉作り(新潟市南区月潟・1月9日)
 新潟市南区月潟に、小正月を彩る「まゆ玉」を作る菓子製造業の「多屋」(創業1883年)がある。
 工房入り口に「“まゆ玉の里”赤飯・もち製造」と書かれた看板がある。
 本業はもち製造でもちやモナカの皮を作る。
 小正月を彩る縁起物の「まゆ玉作り」は、新米の採れる秋から小正月の15日ころまで。
 経営者の堀波夫(82)さんが、もち米を使った生地を作りその生地を薄くのばし宝船や鯛やおかめといった40種類を超える型に入れ焼き二つを合わせて下地を作る。
 二人のベテラン主婦が、下地の宝船や鯛やおかめなどに赤や黄や青などの食紅で色を付ける。
 色がにじまないように一色塗るたびにストーブ上に掛けられた金網かごに入れて乾かす。
 最後は、「五穀豊穣」「商売繁盛」の短冊や宝船や鯛やおかめなどの縁起物をミズキの枝に下げるとまゆ玉は完成。
 堀さんは、近くの南区役所月潟出張所ロビーに飾られているので是非見てほしいと。
・区役所のロビーに飾られたまゆ玉(新潟市南区月潟・1月9日)
 新潟市南区月潟の南区役所月潟出張所ロビーに、無病息災や五穀豊穣などを願うまゆ玉が飾られていると知らさて1月9日見てきた。
 飾られているまゆ玉は、地元の菓子製造業「多屋」が、名物商品をPRしようと旧月潟村当時から続けている。
 まゆ玉には「五穀豊穣」「商売繁盛」の短冊や宝船や鯛やおかめなどの縁起物がミズキの枝につるされており訪れた人の目を楽しませてくれる。
羽子板やまゆ玉を見ていると、子どものころの楽しかった正月の光景を思い出す。
まゆ玉飾りを見上げる (イラストを模写)