福招く「招き猫・福助」展

kanazu362013-01-29

新春「招き猫・福助」展が、新潟市中央区西大畑の
旧斉藤家別邸で開催されていたので見てきた。
・招き猫 
 招き猫とは、猫の置物で、前足を挙げて人や金を招く形をした
人形。
 猫は農作物や蚕を食べるネズミを駆除するため、古くは養蚕の縁起物でもあったが、養蚕が衰退してからは商売繁盛の縁起物とされている。
 右手(前脚)を挙げている猫は金運を招き、左手(前脚)を挙げている猫は人(客)を招くとされる。
 両手を挙げたものもあるが、“欲張り過ぎると「お手上げ万歳」になるのが落ち”と嫌う人が多い。
福助
 福助とは、背が低く、ちょんまげを結い、裃(かみしも)を着けて座った縁起人形で、とりわけ頭の大きいのが特色。
 人形は、江戸時代、摂津国西成郡に大頭で小柄の人がおり、幸福な一生を過ごしたので、その姿に似せたといわれているが、この説は疑わしい。
 「俚言集覧(りげんしゅうらん)」(1791年刊)では、寛政年間(1789〜1801)に製作しだしたとなっている。
 人形は福を招き、運の開けるものとして、店先などの棚に飾られることが多く、福をかなえることから叶(かなえ)福助ともいわれる。
・「招き猫・福助」展
 会場には愛知犬山・岐阜高山・長野中野・石川九谷・佐渡八幡などの地域色豊かな可愛くて愛嬌のある招き猫と福助の縁起物が322点展示されている。
 生産地によって形も異なっている。
 床の間には大きな招き猫(三河系:猫背50センチ)と福助佐渡八幡高さ:44センチ)が並べて飾られている。
 佐渡八幡の福助人形は、刀を差しているのが特徴全国でも珍しいと。
・番外:福助足袋ののぼり旗と大入り額
 斉藤家の土蔵では、福助足袋ののぼり旗と商店の店先に飾った大入り額も展示さられていた。
 福助の商標で知られる福助足袋は、1882年大阪府堺区大町に足袋装束店「丸福」を創業。
 1900年に商標を「福助」とした。
 会場の土蔵には、「福助地下足袋」「福助鞋」書かれたのぼり旗と福助の描かれた大入り額が何枚も並ぶ。
 「鞋」は「わらじ」「あい」「くつ」と読む。
会場に飾られた可愛くて愛嬌のある縁起物の招き猫と福助を見ていると、福が来るような雰囲気にさせてくれる。
この福助人形は (イラストを模写)