スギ花粉と無花粉スギの開発

kanazu362013-03-03

ことしもスギ花粉の飛散の季節がやってきた。
ことしは全国的にピーク期間が長く、飛散量は昨年より多くなる
見込みと。
・スギ花粉 
 スギ花粉は、ヒノキ科の常緑高木で日本特産の針葉樹であるスギの花粉こと。
 スギは、木材資源として多くの地域に植林されているが、スギ花粉の飛散によってスギ花粉症の原因となっている。
 環境庁は2月8日、平成25年春の花粉飛散予測(第3報)を発表した。
 ことしのスギとヒノキの花粉の飛散量は、地域により3月上旬から4月中旬にかけてピークになる。
 また、2月1日から今シーズンの花粉飛散状況の提供を開始し、東北地域も2月15日から開始した。
 北海道地域は3月中旬頃から開始する予定。
 ・新潟県下のスギ花粉予報の開始
  日本気象協会によると、2月26日までに新潟県内でスギ花粉の飛散は確認されていないが、3月上旬には花粉が飛びはじめると。
  地方紙新潟日報では、2月27日から気象協会新潟支店発表のする「スギ花粉予報」を掲載している。
・無花粉スギの開発
 国民の5人に1人が発症しているといわれる花粉症との闘いに終止符を打つ“切り札”として注目されている「無花粉スギ」を開発した富山県森林研究所斎藤真己(41)さんの生き様を追ったドキュメンタリー番組「夢の扉+」が、2月10日TBSで放送された。
 富山県森林研究所主任研究員の斎藤真己さんは、花粉を全く飛ばさない杉(無花粉スギ)を開発した。
 元富山県林業試験場研究員の平英彰(71)さんが、無花粉スギが最初に発見したのは1992年。
 富山県の神社にあるスギから全く花粉が出ないことが観測の過程で認められたのが始まりだ。
 そこで平さんが共同研究を持ちかけたのが当時、斎藤真己さんが在籍していた岐阜大学の研究室。
 斎藤さんは「花粉症患者の未来を変えるかもしれない」と直感し、研究に打ち込んだ。
 しかし、学会で発表しても全く相手にされなかった。
 「1本だけ見つかっても仕方がない」との理由からだった。
 斎藤さんは必ず実現してみせると心に誓い、全国各地からスギの優良品種の花粉330品種を取り寄せ、無花粉スギと1種ずつ交配させていった。
 そして、ついに、「無花粉になる遺伝子」を持つ品種を発見。
 9年の年月をかけて、ようやく運命の1本にたどり着いた。
 斎藤さんは、林業にも適した優良でかつ無花粉のスギを、種子から大量生産する技術を国内で初めて確立し、約5000本の苗木を育てて昨秋、植林にこぎ着けた。
 斉藤さんは、「50年後、花粉症が過去の話になっていればいい。昔はひどかった」といわれる時代が来ることを夢見今日も研究に励む。
・無花粉スギ初の植林
 花粉を出さない「無花粉スギ」を種子から大量生産する技術を全国で初めて確立した富山県で2012年11月10日、苗の植林を行った。
 同県森林研究所によると、住宅用の木材など林業用として本格的に植林を始めたのは全国初という。
 無花粉スギは1992年、国内で初めて富山市内の神社で原木が見つかり、同研究所が研究を開始。
 原木をもとに品種改良を重ねて、2008年に優良な無花粉スギの生産技術を確立。
 2009年から、苗の大量生産を進めていた。
 植林は同県立山町の山林で始まり、森林組合の関係者らが広さ約1500平方メートルの伐採跡地に、約30〜60センチに育った苗300本を植えた。
 県は今年度内に県内4森林組合などに苗を出荷し、約2万3000平方メートルの山林に計4700本を植林する方針で2016年以降は県外への出荷も予定している。
・杉苗植林の思い出
 ・旧村松町蛭野で杉苗の植林
  昭和41年(1966)11月5日、職場の奉仕活動で村松町蛭野の白山山麓で杉苗の植林を体験した。
 ・旧上川村高井で杉苗の植林
  2008年5月18日森の作業体験バスツアーに参加、旧上川村高出地区の山林で杉苗の植林を体験した。
植林した無花粉スギが大木に育ち、花粉症が過去の話になる時代の到来が・・・。
このスギ苗は (イラストを模写)