冬の風物詩雪さらしと雪室

kanazu362013-03-15

季節は冬から春へ。
上越市高田の高田公園で3月14日でブロンズ像や樹木の
冬囲いの撤去作業が始まった。
雪国越後の冬の風物詩トウガラシの雪さらしと越後上布
雪さらしや雪室などの記事が新聞に出ていた。
・トウガラシの雪さらし(妙高市西条) 
 大寒の1月20日、妙高市西条で冬の風物詩「かんずり」の原料となるトウガラシの雪さらし作業が田んぼで始まり雪原は真っ赤に染まる。
 雪さらしは、3ケほど塩漬けした実のアクを抜き、繊維を軟らかくし甘みを出す作業。
 雪の上に3、4日ほどさらした後、回収して麹(こうじ)やユズを混ぜ、3年寝かせて発酵させて、市特産の香辛料「かんずり」を作る。
越後上布の雪さらし(南魚沼市
 麻織物「越後上布(じょうふ)」の雪さらしが、新潟県南魚沼市で3月6日行われた。
 雪さらしは、反物を雪の上に広げ、雪が蒸発するときに出るオゾンを利用した天然の漂白方法。
 麻の色味を白くし、染めた色を鮮やかとなり黄ばみが落ちる。
 クリーニングで対応できないシミも取り除けるという。
・岩の原葡萄園雪室に“雪入れ”(上越市北方)
 1月10日、上越市北方の「岩の原葡萄園」は今シーズン初めて雪室に雪を入れる作業が行われた。
 敷地内に降り積もった雪をバックホーで室の入り口付近に集め、除雪機で細かく粉砕しながら中に詰めていった。
 雪を使ったワインの品質管理は豪雪地ならではの知恵。
 「日本のワインぶどうの父」と言われる川上善兵衛が明治31年に雪室を設置したことに始まる。
 現在の雪室は平成17年3月に再建し、約330トンの雪を貯蔵できる。
 雪エネルギーの活用により、年間約4〜6トンのCO2削減につながるという。
 雪室は、6月中旬から10月中旬までの4カ月間、隣接するワインだる貯蔵庫の第2石蔵に冷気を届けている。
 庫内を18度以下にし、高温だと酸化が進むワインの品質を守っている。室の中には雪中貯蔵ワインのための瓶熟庫も設けている。
 雪室の雪は、昨年1月中旬に入れて11月中旬に消えたという。
 今年は1月10・11日の2日間で室の約9割に雪を運ぶ。
 雪の有効利用について、同社の岡本重孝広報担当部長は「自然に感謝し、自然の恵みを利用しておいしいワインづくりを行う岩の原らしさ、象徴である」と話していた。
・早春の風物詩ワカメの天日干し(佐渡市三川)
 佐渡に春の訪れを告げるワカメ採りがシーズンを迎え、ワカメの天日干しが始まった。
 朝に採れたばかりの1〜2メートルのワカメがつるされ、ゆらゆらと潮風に揺れる。
 ワカメは佐渡が誇る海産物の一つで、シーズンは3〜5月。
 ほとんどが養殖で、天然と合わせ年間約200トンが採れる。
・番外:加賀友禅と友禅の川流し
 ・加賀友禅
  加賀友禅は、国指定伝統的工芸品
  江戸時代中期に加賀藩にて栄えた加賀御国染を基に京友禅創始者といわれる絵師宮崎友禅斎が、晩年金沢の加賀藩御用紺屋棟取であった太郎田屋に身を寄せ、加賀御国染に大胆な意匠を持ち込み、確立した染色技法と、その作品をいう。
 ・友禅の川流し
  NHKの新日本風土記「もういちど日本」で金沢の浅野川で見られる「友禅流し」を放送していた。
  友禅流しは、水のなかに生地をさらし、生地についた糊や余分な染料を水で洗い流す作業であり加賀友禅にはなくて はならない工程の一つ。
生活の知恵、雪を利用した冬の風物詩の雪さらしや雪室などの話題がことしも各地から届く。
季節は冬から春へ (イラストを模写)