トキと白鳥
春とともに放鳥トキの抱卵と白鳥のシベリアへの旅立ちが
始まった。
・トキ
・トキの飼育数
環境省は平成24年7月30日、平成24年のトキの繁殖などについて発表した。
公表によると、佐渡トキ保護センター、野生復帰ステーション、多摩動物公園、いしかわ動物園、トキ分散飼育センター及び長岡市トキ分散飼育センターで繁殖に取り組み、7月26日現在で50羽のヒナが成育している。
この結果、日本国内で飼育されているトキの総個体数は199羽(うち平成24生50羽)。
・トキの産卵
新潟県は3月13日、佐渡市の佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションで飼育している8歳の雄と9歳の雌のつがいのトキが、今年初めて産卵したのを確認したと発表した。
このつがいは、昨年3月14日にも産卵したという。
これまで最も早い産卵確認日は平成22年3月8日で、昨年は島根県出雲市のトキ分散飼育センターのつがいが3月13日に産卵した。
今年は出雲市をはじめ新潟県長岡市など全国4カ所にある分散飼育センターを含め、計30組のつがいで繁殖に取り組んでいる。
・佐渡島内の野生下のトキの数
3月7日現在、佐渡島内の野生下では雄32羽と雌24羽・性別不明の若鳥8羽を含め計64羽が確認されている。
・放鳥トキの抱卵
環境省は3月14日、佐渡市の放鳥トキのペア1組が卵を温める抱卵を始めたと発表した。
抱卵の確認は今季初めてで、放鳥を始めた2008年以降、最も早い抱卵確認となった。
有精卵なら、4月10日ごろにもひなが誕生する。
3組目の営巣とほかにも20組程度がペアをつくる兆候が見られる。
・1年ぶりに放鳥トキが石川県珠洲市に飛来
佐渡市で2008年に放鳥された雌のトキが3月6日、石川県珠洲市で確認された。
トキの飛来は約1年ぶりで、石川県は「繁殖期にパートナーを探しに来たのではないか」と推測している。
県の担当者が足輪の識別番号を調べたところ、佐渡市で2008年9月に放鳥された10羽のうち1羽で、富山県黒部市にすみ着き、「トキメキ」の愛称で知られるトキだと分かった。
・白鳥
・新潟県内の白鳥の飛来地
新潟県内には、瓢湖(阿賀野市)・佐潟(新潟市赤塚)・お幕場大池公園(村上市)
・五十公野公園(新発田市)・鳥屋野潟公園(新潟市)・朝日池(上越市大潟)
などの湖沼に多くの白鳥が飛来する。
今年も瓢湖と佐潟の白鳥を見てきた。
・瓢湖(阿賀野市)
ことしの1月2日、瓢湖に18年ぶりに三代目の「白鳥おじさん」が復活し、「こーい、こい」の掛け声とともにエサまきがはじまり、多くの見物客で賑わった。
・ことしの白鳥飛来は、昨年より2日遅い2012年10月6日で8羽
・最高は2012年11月22日の4063羽
・2013年3月15日が10羽
・佐潟(新潟市西区赤塚)
・ことしの白鳥飛来は、2012年10月6日で3羽。
・最高は2012年12月28日の4913羽
・2013年3月1日が579羽
・2013年3月8日が0羽
3月15日佐潟を訪れたが白鳥の姿はなくカモばかり。
白鳥がシベリアへ旅立ち佐潟では白鳥の姿はなくカモばかり。
これからは、トキの抱卵、ひな誕生、そして6月上旬のトキ8次放鳥とトキの話題が続く。
白鳥の姿は (イラストを模写)