岩室温泉街のアートサイト展

kanazu362013-03-23

ことし岩室温泉は開湯300年を迎える。
開湯300年をPRするため、武蔵野美術大学の学生と岩室
温泉街が協力して「アート−サイト岩室温泉2013」が3月16日
から開催された。
岩室温泉街両脇の街路灯に「祝!開湯300年祭アートサイト岩室温泉2013」と書かれた歓迎板が掲げられている。
・岩室温泉開湯300年
 新潟市西蒲区の岩室温泉が今年開湯300年を迎える。
 開湯は江戸時代の中期と言われる。
 開湯伝説では、岩室温泉の開湯は正徳3年(1713)、傷ついた雁が湯浴び後、回復し飛び立ったところを発見したとも、岩室宿の庄屋7代目高島屋霊夢によりお告げがあったとも言われている。
 そのため、古くは「霊雁の湯」と呼ばれた。
 のちに岩室温泉は、弥彦神社参拝の宿場町として栄えた。
・博物図譜展と飛び出す絵本展(いわむろや・3月16日)
 会場には、武蔵野美術大学所蔵の、17〜19世紀に書かれた博物図譜のデジタル版と飛び出す絵本が展示されている。
 展示されている約100点の博物図譜は、カメラが普及していなかった時代に、近代ヨーロッパの画家や学者が世界を回って描いたものだという。
・老舗旅館の縁側に馬やヤギのオブジュエの展示(高島屋・3月16日)
 老舗旅館高島屋の木造建屋の縁側に学生の西川祥子さんと山川敏幸さんが白い布で製作した、実物大の馬やヤギ・うさぎなど10頭が展示されている。
・温泉街周辺の菓子店のガラス戸に描かれた絵(新潟市岩室温泉商店街・3月16日)
 東京を拠点に活動する若手芸術家原田薫(27)さんと武藤亮人(24)さんの2人が、岩室温泉周辺の3軒の菓子店のガラス戸に、職人が菓子を作る様子や温泉街の昔の風景を描いた。
 ・小富士屋
  2人の芸術家は5代目のチヨさんから小富士屋の歴史を聞き、ガラス戸には6代目までが菓子作りに精を出す姿を描いた。
  チヨさんは、絵の中にやがて7代目を継ぐのではないかと思われる孫2人も描かれていると。
 ・岩室製菓
  チヨさんは、岩室製菓は小富士屋の分家だと。
  岩室製菓では元祖手焼の「岩室せんべい」を販売している。
  ガラス戸には、岩室温泉街の風景が描かれている。
 ・角屋悦堂
  ガラス戸には、職人たちが温泉まんじゅうを作る工程の様子が描かれている。
 絵からは、菓子作りに精を出す職人たちの技と温かみが伝わり、人の心を癒し和ます。
早春の一日、アートで変身した開湯300年を迎える岩室温泉街を歩いて楽しんでみては・・・。
アートで変身した温泉街を歩く (イラストを模写)