魚をめぐる人々展とサケの稚魚放流
3月24日、1980年開館の上越市立水族博物館が、
33年にして、入館者数が累計で888万8888を突破した。
新潟県内の各地で小学生が、サケの稚魚を放流する記事が
新聞に。
新潟市の市歴史博物館みなとぴあで「魚をめぐる人々展」が開催していたので見てきた。
・魚をめぐる人々展
会場には、
・近世新潟町の魚屋と漁師 ・漁場をめぐる人々 ・明治期の漁業
・浜から沖遠洋へ ・魚の道具 ・大漁旗 ・近現代の魚市場 ・万代島魚市場
・本町通の魚屋 ・浜焼きの風景
の10テーマのコーナーに分けられ写真や絵画や絵葉書などのほか古文書や漁具などの
収蔵品約50点が飾られている。
江戸時代の新潟町の漁師と新潟町の魚屋のことが書かれた古文書が展示されていた。
・新潟町の漁師
・上漁師:信濃川において川舟でヤッメ筒や鮭の地引網をした
・下漁師:河口部でヤッメ筒、刺し網、浜でのイワシ地引漁、天渡船による魚漁等をおこなった
・大網師:河口部での大網(鮭の地引網)の権利を持つ者、大網は川漁では最大規模であり高価であったため、大網師は廻船問屋や大助買などの富裕者が多く、実際の漁は漁夫を雇っておこなった
・新潟町の魚屋
・大助買(魚問屋):漁師が持ち込んだ魚を競りにかけ、また自店での販売をおこなった、また、小助買を統括した
・小助買(魚行商):株仲間で各々に鑑札が渡されており、大助買や近くの浜から仕入れた魚を、天秤棒を担いで、振り売りし、棒役とも呼ばれた
・サケの稚魚放流
新潟県内の各地で園児や小学生がサケの稚魚を放流した。
・3月12日は村上市の山辺里小学校・3月13日は村上市神林地区の保育園児
・3月13日は長岡市栃尾地区の栃尾南小学校・3月15日は新潟市の曽野木小学校
・3月17日は十日町市の市民ら・3月19日は上越市の関川水系漁業協同組合
などなど。
・番外:出前授業で人気のアオウミガメ
3月7日、長岡市の大河津小学校で環境問題について学ぼうと、寺泊水族博物館の職員を招き、絶滅の危機にひんしているアオウミガメを題材にした出前授業が行われた。
教室に持ち込まれた2匹のアオウミガメは、昨夏新潟市の砂浜で産卵したもの。
児童は人気の2匹の子ガメを手のひらに載せたり、なでたりしながら環境問題について学び出前授業を楽しんだ。
魚をめぐる人々展や川でのサケの稚魚放流が、子どもたちの大切な学習の場に。
児童がサケ稚魚の放流 (イラストを模写)