白い妖精の水芭蕉とレンギョ並木
季節は4月、里から水芭蕉やレンギョの花だよりが届く。
春の花、五泉の水芭蕉公園の水芭蕉と潟東の農業排水路に咲く
レンギョ並木などを見てきた。
・白い妖精の水芭蕉
・五泉の水芭蕉公園(五泉市菅出・4月2日)
平成8年3月に五泉市菅出の菅名岳のふもとに「ふれあい自然の里・水芭蕉公園」がオープンした。
案内板には、「水芭蕉公園は、五泉市の東南、菅名岳の麓にあり、昔から水芭蕉が自生していた湿地帯。
面積は2.1ha、木道の長さは480m、水芭蕉の植栽数は約3万株。
毎年3月下旬から4月上旬に開花する。
と書かれている。
平日であったが水芭蕉公園には多くの人が訪れ、湿地一面に咲く白い妖精の水芭蕉の花を楽しんでいた。
湿地帯の木道と脇道を散策した。
土手には、白い水芭蕉の花に負けじと雪割草やショウジョバカマやカタクリの花が咲いていた。
・弥彦公園の水芭蕉(弥彦村・4月2日)
弥彦公園の水芭蕉園の水芭蕉はまだつぼみ。
・満幅寺の水芭蕉(新潟市西蒲区仁箇・4月2日)
旧巻町仁箇にある萬福寺は曹洞宗のお寺で慶長4年(1599年)に開かれたが、それ以前は真言宗の寺だったという。
御本尊は「聖観音」、一般に曹洞宗では「釈迦如来」を御本尊とするので観音様は珍しい。
満福寺は「だるま寺」又は「水芭蕉の寺」として有名。
寺院の境内に入ると小さな池があり池に再来橋(石橋)が架かっている。
橋の左右の池には水芭蕉が群生しているがやっと花が咲きはじめたばかり。
2体の石仏の小坊主が、のんびりと釣り糸を垂らし池で釣りをしている。
・レンギョウ街道とレンギョ並木
・レンギョウ街道
新潟県でレンギョウ街道といえば旧紫雲寺町が有名。
紫雲寺町の中心部を県道新潟―新発田―村上線が走る。
通りに面した家々にレンギョウが植えられ、春は黄色い花が咲きレンギョ並木となる。
レンギョウはモクセイ科の低木で、英名ではゴールデンベル(黄金の鈴)と呼ばれる。
レンギョウの花咲く通りは別名「レンギョウ街道」と呼ばれるところが多い。
・レンギョ並木(旧潟東村の農業排水路:4月2日)
新潟市西区潟東(旧潟東村)の有志らで作る「大樹を育てる会」では、村の地域おこしにと1998年と2002年に潟東出張所に近い市道沿いの農業排水路の両脇約1キロに、ソメイヨシノ128本とシダレザクラ73本を植え、桜並木を作った。
同会では「春の花街道の新名所」に2011年3月、桜並木の市道反対側(右側)にレンギョの苗木840本を植えた。
桜並木のソメイヨシノやシダレザクラはまだつぼみ。
レンギョ並木の花がちらほらと咲き始めた。
レンギョの花が咲くと並木は黄色に染まる。
・番外:五泉菅出の薬師堂を参拝(五泉市菅出・4月2日)
五泉の水芭蕉公園脇の山裾の小高い地点に、薬師堂と熊野神社が祀られている。
薬師堂の脇に「薬師如来の由来」と書かれた掲示板がある。
今から450年ほど前、源平の戦いの敗れた源氏の落武者2人が平家の追ってお逃れ、菅出の洞照院に数日間逗留した。
寺を去る時「これは高貴の名僧、行基がきざんだ薬師如来である。丁重にお祀りしてほしい」といって立ち去った。
住職が菅出のミ山の裾の小高い地点に小さなお堂を建立し遷座した。
お堂の前に湧出する清水が流れ、周辺は水芭蕉に群生におおわれた。
ここを流れる清水は霊泉と呼ばれ、薬用としてもちいられ効果てきめんに平癒、これ皆薬師如来によるものとあがめられた・・・。
と書かれている。
白い妖精の水芭蕉とレンギョの黄色い花が、花を見に来た人たちに感動を与える。
湿地が白い水芭蕉の花で (イラストを模写)