新潟県内の農産物直売所と朝市

kanazu362013-05-29

新潟県が2012年の農産物直売所の販売状況を発表した。
ことしも近くに「お母ちゃんの新鮮野菜直売所」と「西区新鮮
あさ市」が相次いでスタートした。
新潟県内の農産物直売所
 新潟県によると、2012年の農産物直売所は639カ所で、前年比15カ所(2.4%)増。
 年間販売額が過去最高の108億5900万円で、前年に比べ1億5600万円(1.5%)増。
 100億円を超えたのは、県が調査を始めた2001年以降昨年に続き2年連続。
 直売所数は2001年の307カ所から2倍以上で、販売額は同10億円から10倍以上になっている。
 県内の全直売所639カ所のうち、年間販売額1千万円以上の店舗は180カ所で前年比6カ所減。
  ・1億円以上は前年と同じ25カ所で横ばい
  ・5千万円以上1億円未満は前年比2カ所増の19カ所
  ・1千万円以上5千万円未満は前年比8カ所減の136カ所
  ・1千万円未満は前年比12カ所増の379カ所
  ・未回答は前年比9ケ所増の80か所
 出荷者数は前年より49人増の1万6027人。
 新潟県内の直売所は粟島浦村を除く県内全市町村にあり、運営主体で大別すると、JA・農業生産法人・企業・第3セクターなど。
 新潟経済社会リサーチセンターのアンケート調査によると、農産物直売所の主な利用理由は「新鮮」「価額が安い」「おいしい生産者名が分かる」「近所にある」など。
・近くの新潟市内の朝市
 ・お母ちゃんの直売所
  5月18日(土)、JA新潟みらい「お母ちゃんの直売所坂井輪店」がJA新潟西農協駐車場に建てられた仮設プレハブで今年もオープンした。
  営業は12月までの午前9時30分から午後2時30分まで、定休日は毎週火曜日。
  直売所にJA新潟西のお母ちゃんたちが自宅の畑でとれた新鮮な野菜を並べる。
  午後2時30分前でも品物がなくなれば閉店。 
 ・新潟西区新鮮あさ市
  今年も5月26日(日)から西区新鮮あさ市がスタートした。
  西区新鮮あさ市が初めてオープンしたのが2007年6月10日で、以後毎年開催しており今年で7年目となる。
  朝市は「都市と農村の交流推進」の一環としてはじまった。
  初日の26日、早起きし6時45分に朝市に出かけた。
  広場には地元農家など15店が出店していた。
  販売品目は、季節の野菜・果物・穀類・豆類など。
  販売は午前7時からだが売れきり次第終了となる。
・地域の恵みをいかす“庭先集荷”ビジネス
 5月27日、NHKにいがた610で「地域の恵みをいかす“庭先集荷”ビジネス」を放送していた。
 中山間地域の過疎地に自生する恵みの山菜が、庭先集荷ビジネスのおかげで限界集落の農家の人たちの貴重な収入源となる時代に・・・。
・番外:柏崎椎谷の馬市
 柏崎市の椎谷に「椎谷の馬市記念碑」が建立されてと知り5月26日見てきた。
 ・椎谷藩概要
  椎谷藩は堀直宥の代の元禄11年(1698)に越後と関東にあった領地を沼垂郡、蒲原郡、三島郡を1万石に集約し領内に陣屋を構えた時が始まりとされる。
  正徳5年(1715)に2代藩主直央は陣屋を現在地に移し、城下町を整備するなど藩政の基礎を固めた。
  椎谷城下は北陸街道の宿場町で、日本三大馬市と呼ばれる「椎谷の馬市」が開かれるなど経済的には安定していたが6代藩主直恒以降は定府大名となった事で、藩主が領内で政務を取る事がなく行政的、経済的に不安定な状態となった。
  8代藩主著朝の頃になると目に見える程藩の財政が悪化し、農民に重税を掛けた事で天明義民事件が勃発、幕府の裁定を仰ぐといった事件が起こった。
  結果、著朝は蟄居し新たに三河国西尾藩の松平乗祐の三男彦弥(改名して堀直起)を迎える事となり越後内の5千石を信濃国高井郡六川村へ同高で領地替えが行われた。
  明治4年(1871)に椎谷県が成立し、後に柏崎県、新潟県へと編入された。
 ・椎谷の馬市
  「椎谷の馬市」は、元和二年(1616年)に椎谷領の初代藩主堀直之が、馬匹改良を奨励したことからはじまった。
  直之は、農民に種馬を貸し与え、子馬が生まれると奉行所に届けさせ、その馬には 「馬の子鈴」を与え、首に下げさせて、労働使役として酷使しないよう禁制を設けて保護した。  
  毎年7月1日には、領主が種馬、子馬を閲覧して、駄馬を見つけると例の子鈴を取り外し、駿馬を見つけると買い取っていた。
  この日は、一般にも馬の売買が許可され、これが次第に盛んになって、「馬市」と呼ばれるまでに発展した。
  馬市は、椎谷の年中行事として、6月24日から7月2日までの間に行なわれ、前半は牡馬が売買され、後半は牝馬が売買される取り決めになっていた。
  藩の支援もあり最盛期には1万人を超える馬喰(ばくろう)が集まる大賑わいで、安芸の広島、奥州の白河とならび日本の馬市といわれた。
 ・椎谷の馬市記念碑の建立
  江戸時代椎谷藩の陣屋跡などが残る柏崎市椎谷に、かつて盛んだった馬市をしのぶ「馬市記念碑」が建てられ5月11日除幕式が行われた。
  記念碑は、旧椎谷藩堀家の子孫で22代目当主、堀光宗(千葉県在住)さんが寄贈した。
近くに農産物直売所や新鮮朝市がスタートしたことで今年も新鮮な野菜が食卓を飾る。
この野菜は (イラストを模写)