タクアンとカブ菜(野沢菜)
食卓を飾るタクアンやカブ菜(野沢菜)を
知らない人はいないだろう。
新潟市赤塚地区で、特産のダイコンの収穫が
最盛期と言う記事を見た。
収穫されたダイコンは、やがて漬物に変身する。
故郷高田の晩秋の風物詩、「タクアン漬け」と「カブ菜漬け」を思い出した。
・タクアン漬け
近郷の農家から泥付きの大根が届く。
葉を切り落とし、水洗いすると頭部分が薄い緑色、残りの部分は白肌の大根が。
洗った大根をワラ縄で縛り軒下に吊るし、寒風と天日で乾燥させる。
2週間くらい吊るしておいただろうか。
大根の端を持ち、「へ」の字に曲がれば漬け込みできる。
天日干しした大根と塩と米ぬか等を桶に入れ漬ける。
雪国の越冬食品で、毎日の食卓を飾る。
春先残ったタクアンは、味噌桶の中で味噌漬けに変身する。
・カブ菜(野沢菜)
田舎では、野沢菜とは言わずカブ菜と言った。
ほとんどの家が、裏の畑でかブナ菜を植えていた。
秋に収穫。
根の部分のカブを切り落とす。
カブ漬けのカブとは種類が違うらしくカブ玉は小さい。
水洗いしたカブ菜と塩と柿の皮等を桶に入れ漬ける。
茎は食卓に、葉は味噌汁の具になる。
カブ菜も越冬食品だが、春先暖かくなるころには味も落ち酸っぱくなる。
今はタクアンやカブ菜(野沢菜)は、1年中スーパーで買える時代。
タクアンやカブ菜(野沢菜)は、冬の食べ物という季節感はなくなった。
田舎育ちの妻は、大根を買いビニール紐で縛り車庫に吊るしタクアンを漬ける。
大根(肌には自身が) (大根を写生)