挑戦新川漁港から大河津分水まで歩く(1)

kanazu362007-02-22

「四千万歩の男(全五巻)」という井上ひさしさんの
小説がある。
江戸時代56歳の老人、伊能忠敬が「二歩で一間」の
歩幅で日本国内を歩き廻り、実測で日本地図を作った
男の物語である。
伊能忠敬のことは、教科書にも載っており習った記憶がある。
本棚の「四千万歩の男」に刺激され、新川漁港(新潟市内野)から新川をさかのぼり
大河津分水(旧分水町)まで踏破することを決め挑戦した。
初日は新川漁港から田潟排水機場(新潟市田潟)まで。
春の陽気に誘われ、2月20日午前9時30分新川漁港に車を止めスタートした。
・新川漁港からなぎさ橋
 たこ捕り漁船が帰港不漁だったと。バイパスの架橋工事中で両岸に支柱が3本そびえる。
 支柱の下の広場に新潟内野霊園がある。
 川岸のテトラポットの上には鵜が2羽と白サギが羽を休めている。
 橋のたもとに「海山地蔵菩薩」が祀られている。
・なびさ橋から学校山橋
 内野小学校前のバス停脇広場には忠魂碑が。
・学校山橋から三日月橋
 越後線の踏切を渡ると右手に内野大神宮が、参拝する。
・三日月橋から崎山橋
 県道を横断、新川右岸を上流へ。
・崎山橋・大萩橋から農林省
 新川に沿い桜並木が続く。左岸の中洲に静田神社の赤い鳥居が木立の中に見える。
農林省橋・西川水路橋から槙尾大橋
 日本でも珍しい川の上に川が流れる交差地点。下の川が新川で上の川が西川。
 西川水路橋をわたり左岸に。白サギが5羽川の中で羽を休めている。
 国道116号線の地下道をくぐる。
・槙尾大橋から高山橋
 高山橋のたもとには西蒲原土地改良区新潟支所の建物がある。、看板には標高2.2m、
 北緯37度51分3秒、東経138度56分39秒と、延長線が南北朝鮮の38度線か。
 右岸に新川排水機場の建物が見える。
・高山橋・新川橋から仲新橋
 蒲原平野が広がる。右手奥には角田山と弥彦山が。左手奥には雪をかぶった
 越後の山並みが。
 老人が一人川原でカヤ刈っていた。春先に使うのエンドウ豆の支柱用だと。
・仲新橋から笠木橋
 笠木橋のたもとに船に乗った老人が、ナマズ捕りの網を川に仕掛けていた。
 暖冬で不漁だと。
・笠木橋から田潟橋・終着地田潟排水機場
 川岸の所々に石が投げ込まれている。魚の漁礁かと老人に聞くと、矢板が短すぎて
 堤防の下の土砂が洗い流され決壊を防ぐために石を投げ入れたのだと。
 田潟橋を過ぎると目の前が田潟排水機場だ。
 水門の近くで、一人の釣り人が鯉釣りをしていた。 
 初日の終着地田潟排水機場には12時に到着。
 昼食を食べ帰路へ。
復路は、観測地点もなくだだ歩くだけ。
午後1時30分漁港到着。
所要時間4時間、万歩計は18217歩。
歩いて伊能忠敬は「日本地図」を作り、松尾芭蕉は「奥の細道」を書いた。
私はただ歩くだけに挑戦。
歩く歩くまた歩く (イラストを模写)