水と土の芸術祭で潟と川と砂浜の作品を観る
水と土の恩恵は人々の暮らしを豊かにした。
農民は水と闘い、潟を干拓し潟を用水として活用した。
29日、2009年産米の「早期越路早生」の新米がスーパーの
店頭に並んだ。
新潟市内で「水と土の芸術」が始まったのが7月18日開幕。
潟と川と砂浜を歩き作品を観てきた。
・潟
・ここに鎧潟ありき(旧巻町鎧潟)
磯辺行久
わずかに残された潟の痕跡を探し、黄色いポールが立てられ黄色い三角旗が
「ここに鎧潟ありき」を表現する。
鎧潟クリーンセンターの展望室から昔の鎧潟の全体像を見ることができる。
展望室には「干拓直前の鎧潟」「干拓途中の鎧潟」「鎧潟で暮らす人々」の写真などが
飾られている。
・海抜ゼロ(旧巻町上堰潟)
土屋公雄APT・田原唯之・木村恒介
上堰潟の湖面に向かって鉄橋が延びる。
鉄橋を覗くと海抜ゼロの世界が。
その先に角田山の山並みが・・・
・木舟(新潟市佐潟)
中川仲一:ラム・カツィール
佐潟の湖面に樹木を帆のように立てた2隻の木舟が浮かぶ。
木舟がバックの角田山に映える。
湖面のピンク色の蓮の花が彩りを添える。
・川
・ジャン=リュック・ヴィィムート(新川西川立体交差:槙尾)
新川の上を流れる西川の水路橋の川面を水路橋をかたどったミニチュアの舟がゆっくり
と行ったり来たりする。
左岸の広場にはプレハブ建ての「新川普請まるごと博物館」が開設され、新川暗閘の
銘板や新川暗閘のプレート(第1號・第9號)が展示され、新川にまつわる写真なども
飾られている。
・浮島(信濃川左岸)
北沢潤(日本)
信濃川に係留された伝馬船が浮島に変身。
浮島に土とわらで作られた家が4軒。
ロープが植木鉢の代役をし、赤く色付いたトマトが印象的。
浮島では島民と子どもたちが折り紙を楽しんでいた。
「島民不在の時は入島を禁止」の文字が。
・番外:砂浜(日和山海水浴場)
新潟青年会議所が主催する、にいがたの夏の風物詩「サンドクラフトinにいがた2009〜
砂の芸術祭〜」が23日新潟市中央区の日和山海水浴場で開催された。
昨年は青山海岸だったが今年は日和山海水浴場に会場を移した。
サンドクラフトとは、水と凝固剤を使って固めた砂を削り、さまざまな題材を形造る。
会場の砂浜には人魚・アニメキャラクターなどの作品が並ぶ。
海外でも活躍するサンドクラフト彫刻家保坂俊彦(35)さんの作品は「CLOTU」で
高さはやく4mもある大作。
ギリシャ神話に登場するような男性像が「CLOTU(布)」をまとっている。
保坂さんは「布」をイメージしたと。
新潟市には信濃川・新川・西川が流れ、鎧潟・佐潟がある。
自然を生かした「水と土の芸術」が人々を魅了する。
展望室から昔の鎧潟を眺める (イラストを模写)