コメと米粉(こめこ)

kanazu362010-07-28

26・27日の両日、NHKの夕方の「新潟ニュース610」で
「コメ王国の行方”コメで付加価値をつけた商品”と
米粉の普及を目指して”」を放送していた。
ふるさと高田の懐かしい味、小竹製菓の“コッペパン”。
今では「サンドパン」と名前を変えて売られており、上越高田では世代を超えて親しまれる人気商品だと新聞に。 
今巷ではジュエリライスや米粉パンと米粉麺などが話題に。
・コメで付加価値をつけた商品
 ・ジュエリーライス
  テレビでは佐渡で精米する色の付いたお米「ジュエリーライス(宝石米)」を紹介していた。
  ジュエリーライスは、コメの消費拡大を目指しコメに粉末を吹き付け付加価値を付けたもの。
  顔料は、黄色がかぼちゃ、紫は紫いも
  使用している原料は、お米、野菜、蜂蜜、でんぷんのみで、合成着色料等は一切使用していない。 
  首都圏を中心に贈答用として売り出し中。
米粉の普及を目指して
 米粉とは、コメを粉末に加工したもの。
 米粉が今脚光を浴びている。
 パンに麺にピザの生地にと。
 ・米粉用稲の作付け
  7月15日、新潟市南区の南区役所産業振興課を訪ね南区内の米粉用稲の作付け状況を聞いた。
  昨年は約50ヘクタールの作付けだったが今年は約60ヘクタールに増えているという。
  米粉用の銘柄も主食と同じコシヒカリこしいぶき
  主食用米のコメと区別するため米粉用のコメ袋には「マル米」の印が押されている。
 ・米粉製粉会社
  胎内市にある新潟製粉株式会社は米粉製粉会社だ。
  日本初の米粉製造工場を平成10年に設立した新潟製粉株式会社は、新潟県が特許を持つ米粉の製粉技術を用いて、地元・胎内市の生産組合や農家を中心として生産される原料米を米粉に加工している企業。
  全国的に急拡大するニーズに応えるべく、広大な敷地を有する第2工場を本社からほど近い新潟中条中核工業団地に建設、今年の4月より稼働している。
  米粉用米(コシヒカリこしいぶき)の生産拡大を図っており、平成22年度の作付面積は、昨年(110ヘクタール)の2倍以上になる見込み。
 ・コメを包装資材の原料に
  上越市のプラスチック製造メーカーのアグリフューチャーは、コメを糖化・発酵させてプラスチック樹脂を作る。
  コメを糖化・発酵させる工程をコメをもちに加工する技術を応用して省略することで低コストで商品化を実現した。
  商品はレジ袋などに応用されている。
 ・コメを使うホームベーカリー
  7月13日、三洋電機がコメを入れるとパンが焼きあがるホームベーカリー「ゴパン」を10月8日から発売すると発表した。
  新製品は、コメとふくらし粉、水などを入れると、水で軟らかくなったコメを内部で切削。
  パンのこね作業や焼き上げまで自動で行い約4時間でパン1斤ができあがる。
  三洋電機では、ゴパンでコメから焼き上げたパンの試食サービスを、東京・表参道のカフェで1日160食限定で始めた。
 ・コシヒカリを使った乳酸飲料
  ヤスダヨーグルト(旧安田町)では、地元産コシヒカリを使った乳酸飲料「元気をコメて」を開発し、7月下旬から発売する。
  コシヒカリ酵素分解した後、液糖化して原料に使用したものにリンゴ由来の植物性乳酸菌を加え、さわやかな飲みやすい味に仕上げた。 
・番外:粉餅(こなもち)
 飽食の時代となった今、粉餅など知る人は少ないだろう。
 終戦直後の食糧難でコメが貴重な時代。
 田舎でも白い餅は貴重で正月の代用品として粉餅も併用して食べた。
 粉餅とは、くず米を粉に引き少量のもち米とつなぎのよもぎを入れた灰色で粘り気のない餅。
・番外:コッペパン
 コッペパンという響きに懐かしさが漂う。
 コッペパンとは、日本で生まれた紡錘形で底の平たいパンをさす和製外来語。
 名前の由来はフランスパンの一種「クーペ」から来ているとされるが、フランスパンとは原材料が異なり、フランスパンよりもやわらかい。
 終戦直後の昭和25年(1950)に学校給食でコッペパンがでた。
 甘味が少なかった時代、コッペパンにジャムやクリームを付けて食べるのは、当時のぜいたくだったと記憶している。
 スーパーなどに昔懐かしいコッペパンが売られている。
お盆にふるさと高田に帰省したら懐かしい味の小竹製菓の「クリームが塗られたサンドパン」を食べてみたい。

懐かしい味のコッペパンが (イラストを模写)