サケ漁と塩引き鮭

kanazu362012-12-13

冬の風物詩越後村上の三面川のサケ漁「イグリ網漁」と町家の
軒下に塩引き鮭をつるす「越後村上鮭塩引き街道」が始まったと
新聞に。
今年も信濃川下流のサケ漁を見てきた。
・サケ漁
 ・サケの自然増殖
  サケの回帰性に着目した越後国村上藩の下級武士、青砥武平治は、1763年(宝暦13)に「種川の制」を敷き、三面川にサケの産卵場所を設置した人工川を設けて、サケの自然増殖に努めた。
 ・信濃川のサケ漁
  信濃川河口付近の新潟市舞潟に信濃川漁業協同組合の鮭採卵ふ化施設がある。
  施設入り口にサケの絵が描かれた大きな看板が立つ。
  看板には、「サケは新潟県では古くから親しまれ、人々の生活に溶け込んできた重要な魚です。・・・」信濃川漁業協同組合と書かれている。
  建物入り口左側に昭和60年9月1日建之の「鮭の供養塔」がある。
  ・漁期は、10月20日から11月25日
  ・信濃川漁業協同組合の魚場は、信濃川の昭和橋から上流酒屋小学校までの7箇所
  漁師の網にかかったサケが次々と軽トラで鮭採卵ふ化施設に運ばれる。
  選別作業の3人が、オスメスを見分け生育度により選別され15個あるイケスの中に分けて入れる。
  恒例の信濃川漁業協同組合のサケのつかみ捕りが10月28日始まった。(日曜日のみ)
  信濃川で捕獲されたオスサケが、青いビニールシートの敷かれたイケスの中で元気に泳いでいる。
  1000円でサケのつかみ捕りに挑戦できる。
  つかみ捕りできるサケは一人1尾限り。
 ・大河津分水路のサケ漁
  大河津分水路は、旧分水町5千石で信濃川から分かれ旧寺泊町野積の日本海に注ぐまでの約10kmの川。
  河口近くの野積橋付近には副堰堤が2本ある。
  漁業協同組合の人の話によれば、寺泊漁業協同組合の漁場は1本目の副堰堤までで、2本目の副堰堤から上流は魚沼漁業協同組合の漁場である。
  それぞれの副堰堤の左岸に魚道が設けられている。
  副堰堤の上で寺泊漁業協同組合の漁師がサケ漁をしていた。
  二人は三角網で、二人は投網で。 
  運よく三角網でサケを一匹獲れたのを見ることができた。
  獲れたサケは川岸で待っている漁師に渡され、手際よく腹を裂き卵を取り出す。
  鮭漁は来年の1月31日まで続く。
・塩引き鮭
 ・鮭塩引き街道
  三面川の鮭漁で有名な村上市
  村上の冬の風物詩町屋の軒先に鮭を吊るし展示する「越後村上塩引き街道」が、今年も12月1日から始まった。
  昔ながらの塩鮭の寒風干しを多くの観光客に見てもらおうと、村上市観光協会が2004年から開催している。
  会場となる庄内町の町屋の軒先には、地元の加工業者や小中学生らが作った約140匹の塩引き鮭が14件の町家の2階の軒下に吊るさた。
  狭い庄内町の塩引き街道を歩いた。
  村上の塩鮭は「つなぎ腹」ともいわれ村上独特の習慣。
  腹をまっすぐに切るのが武士の切腹を想像させるので「止め腹」にするようになったと伝えられている。
・塩引き鮭の販売
 村上市沖の日本海で捕れた鮭の塩引きや新巻を市価より安く提供する「イヨボヤまつり」が12月8日、村上市府屋の新潟漁協山北支所で開催された。
 市内外から多くの人が買い物に訪れ、塩引き鮭1000本は約5分で完売するほどの人気。
 「イヨボヤ」とは、鮭を指す地元の言葉で「イヨボヤまつり」はことしで16回目。
・番外:雁木の軒先で「大根干し」
 懐かしいふるさとの雁木の軒先に大根をつるし「大根干し」する光景が新聞にでていた。
 上越市高田地区の大町5丁目で、雁木の保全に取り組む同市のNPO法人「街並みFOCUS」が、冬の保存食として重宝され、かって高田地区のあちこちで見慣れた、雁木の軒先を利用して「大根干し」の光景をよみがえらせた。
 大根干しは、地元で採れた大根100本をそのまま包丁で細く切り、わら縄で縛って軒下に吊るし、約1か月間寒風にさらして漬物や切り干し大根にする。
雪国の冬の保存食の塩引き鮭と大根干しの漬物が、子どものころの思い出と懐かしさを誘う。
懐かしい大根干しの光景が (イラストを模写)