ふるさと創生1億円とふるさと納税

kanazu362009-02-09

総額2兆円の定額給付金を盛り込んだ2008年度
第2次補正予算が国会で成立し、まもなく国民全員に
支給される。
定額給付金という言葉に20年前の「ふるさと創生1億円」という
言葉を思い出した。
1月30日、新潟県では「ふるさと納税制度の高額寄付者」に感謝状を贈呈した。
・ふるさと創生1億円
 ふるさと創生1億円とは、1988年から89年にかけ、当時の竹下登内閣が全国の
 市町村に地方交付税より1億円を配った「ふるさと創生事業」。
 当時は、今のような不況の時代ではなくバブル景気のさなか、各市町村は知恵を絞り、
 「温泉掘削だ」「日本一長い・・・」「世界一大きい・・」といろいろなものを作った。
 「1億円の金塊」は話題にもなった。
 ・米百俵の群像(長岡市
  長岡市の千秋が原ふるさとの森に山本有三の戯曲「米百俵」の一場面を再現した
  ブロンズ像が建っている。
 ・さくらんど温泉(旧村松町
  ふるさと創生事業で温泉を選び村松町上木越に日帰り温泉施設を1994年4月に
  オープンした。
 ・「漢学の里」づくり(旧下田村)
  大漢和辞典の編さんで知られる諸橋轍次博士の出身地の下田村は「ふるさと創生事業」 
  として平成4年11月漢学の里諸橋轍次記念館を完成させた。
 ・加茂山の彫刻(加茂市
  ふるさと創生事業で1991年加茂市が全国公募の加茂山彫刻展を企画。
  公園内には、全国205点から選ばれた、御影石・ブロンズ・ステンレスなど材質も
  さまざま、形状も個性的な彫刻16点が点在する。
 ・雪だるま温泉雪の湯(旧安塚町)
  1990年ふるさと創生事業を投入し温泉を掘り当て1990年12月に「キューピット
  バレイスキー場」を開業。
  1992年にスキー場敷地内に「雪だるま温泉雪の湯」を開業。
  複合リゾート施設として脚光を浴びた。
ふるさと納税
 ふるさと納税制度とは、個人の所得税の一定割合を個人が育ったふるさとに納税する
 という新税制度。
 新潟県は1月30日、ふるさと納税制度の高額寄付者(10万円以上)を対象にした
 感謝状贈呈式を東京都内で行った。
 泉田裕彦知事が、大河ドラマ天地人」の原作者で新潟市出身の火坂雅志さんなど
 12人の高額寄付者に感謝状を手渡した。
 ふるさと納税制度は昨年5月にスタート。
 新潟県は今年1月23日までに74件、約680万円が寄せられ10万円以上の
 高額寄付者は同日現在で21人。
・番外:町外カップルに町内の宅地をプレゼント(出雲崎町
 出雲崎町は2月2日、同町尼瀬の「天領の里」で5月31日結婚式を挙げる町外の
 カップル1組に町内の宅地をプレゼントすると発表した。
 中越沖地震からの復興と人口減少に歯止めをかけるのが狙い。
 対象は、
 ・いずれかが35歳未満のカップ
 ・宅地(約310平方メートル・300万相当)は同町川西のてまり団地で、5年以内に
  住居を建てて定住することが条件。
退職後、ふるさと創生1億円事業を活用して造られた長岡市・旧下田村・加茂市・旧安塚町
の各施設を訪れた。
出雲崎町天領の里もてまり団地も訪れた。
間もなく定額給付金が支給される。
給付金は、一人当たり1万2000円、18歳以下の子どもとと65歳以上の高齢者には
8000円が加算される。
夫婦二人、何に使おうかと。

給付金が出る (イラストを模写)