新潟の酒と酒の話題
9日のNHKテレビプロフェッショナルで「日本酒の神様」とも
呼ばれるカリスマ的杜氏(とうじ)農口尚彦(77)さんを放送
していた。
「その男は夜中に何度も目が覚める。そのたびに布団を抜け出し
仕事場へと向かう。眠れない生活を61年間続けてきて・・・」とナレーションが流れる。
昨13日から新潟の朱鷺メッセで「にいがた酒の陣2010」が始まったので見てきた。
・にいがた酒の陣2010(新潟市中央区:朱鷺メッセ・3月13日)
新潟県内90の蔵元が取りそろえた500種類の銘酒が楽しめる「にいがた酒の陣2010」
が朱鷺メッセで始まった。
新潟特産の日本酒や食文化をアピールするため新潟県酒造組合が主催し今年で7回目と
なる。
試飲チケット(前売券1500円・当日券2000円)を購入すれば会場で自由に好みの酒が
試飲できる。
10時の開門前から多くの人が並んだ。
午前10時、福鵬会の万代太鼓の鳴り響く中入場が始まった。
入口で配布されたチラシを片手にお目当ての銘酒をめがけ人の波が動く。
会場見取り図に県北の村上大洋酒造の1番「大洋盛」から県南の糸魚川猪又酒造の
90番「月不水の池」までの90店のブースが並ぶ。
会場内は試飲できる「飲食リストバンド」をつけた人がはしご酒をしながら会場のあちこち
のブースに顔を出す。
・酒の話題
・新潟市の地酒展示(新潟市中央区:西堀ローサ)
新潟市中央区の西堀ローサに新潟市内8区15蔵元の清酒15銘柄が展示されている。
・村祐酒造(花越路) ・今代司酒造(今代司) ・越の華酒造(花越路)
・石本酒造(越乃寒梅)・塩川酒造(関の越) ・樋木酒造(鶴の友)
・高野酒造(越路吹雪) ・越後伝衛門(伝衛門) ・小黒酒造(越乃梅里)
・越後酒造場(越乃八豊) ・宝山酒造(宝山) 福井酒造(峰の白梅)
・上原酒造(越後鶴亀) ・笹祝酒造(笹祝) 朝妻酒造(雪乃幻)
・100%地産地消新潟の美味しい酒展示(新潟中央区:新潟中郵便局)
新潟中郵便局のショウウインドウに100%地産地消新潟の美味しい酒が展示されて
いる。
100%地産地消新潟の美味しい酒の条件は
・原料米は100%新潟産 ・仕込み水は綺麗な新潟水
・醸造地は自然豊かな新潟県 ・精米歩合60%以下の特定名勝酒
「妙高山」「能鷹」「吉乃川」「朝日山」「緑川」「吟田川」などの銘柄が並ぶ。
・地元の3銘柄をブレンドした清酒「雪月花」(新潟市西区内野町)
新潟市西区内野町といえば街道沿いに「伊藤酒造:日本海」「塩川酒造:越の関」
「樋木酒造:鶴の友」「浜倉酒造:朗」の4蔵元があり「酒蔵の町」として栄えた。
いまは2蔵元が廃業し塩川酒造と樋木酒造の2蔵元だけととなった。
内野町で生まれ育った知人の奥平智恵子(66)さんは、内野の駅前近くで日本料理
「雪月花」を営む。
店名にもなっている看板オリジナル日本酒「雪月花」は、内野の3銘酒をブレンドした
酒で店でしか飲めない。
・雪中貯蔵の酒(長岡市関原町:関原酒造)
長岡市の関原酒造では、長岡市山古志東竹沢の梶金集落で住民と協力し、新酒を
雪の中に貯蔵する「雪中貯蔵」を行う。
雪中貯蔵は今年が2回目で5〜6月頃に掘り出される。
雪中では一定の温度が保たれ日本酒の味がまろやかになるという。
にいがた酒の陣の会場でも「雪中貯蔵」の酒を宣伝、多くの人が試飲していた。
・閉店する大和上越店の足跡をあしらったオリジナルラベルの日本酒を限定販売
上越市高田の武蔵野酒造が、大和上越店が4月25日閉店するのを惜しみ上越店の
足跡をあしらったオリジナルラベルの日本酒を限定販売する。
ラベルは大和上越店の開店当時の写真と上越高田のシンボル桜を取り入れている。
「日本酒の神様」と云われ全国新酒鑑評会において、連続12回、通算25回の金賞受賞に
輝く農口尚彦さんにプロフェッショナルの中でアナウンサーが「最高のお酒を作り出す職人
として大切なものは何ですか」の質問に「物に対する愛情ですね。もの云わぬ菌と・・・」。
にいがた酒の陣2010は、今日も多くの人で賑わうことだろう。
新酒に杜氏の魂が (イラストを模写)