旧陸軍軍人秋山好古と横越村の人々

kanazu362010-09-08

昨7日は台風9号接近の影響か新潟県内のほぼ全域で雨が
降った。
新潟市中央区では8月16日の29.2度以来21日ぶりに
最高気温が30度を下回り29.1度となった。
昨年暮れに放送されたNHKスペシャルドラマ司馬遼太郎原作の「坂の上の雲」第2部の放送が12月5日から始まる。
ドラマの最初のナレーションに感動した。
「四国は伊予松山に、三人の男がいた。
このふるい城下町に生まれた秋山真之は、日露戦争がおこるにあたって勝利は不可能に
近いといわれたバルチック艦隊を滅ぼすにいたる作戦をたて、それを実施した。
その兄の秋山好古は、日本の騎兵を育成し、史上最強の騎兵といわれるコサック師団を
破るという奇蹟を遂げた。
もう一人は、俳句、短歌といった日本の古い短詩型に新風を入れてその中興の祖となった
俳人正岡子規である。
彼らは明治という時代人の体質で前をのみみつめながら歩く。
登っていく坂の上の青い天にもし一だの白い雲が輝いているとすれば、それのみをみつめて坂を登って行くであろう」。
主人公の一人旧陸軍軍人・秋山好古が揮毫した石碑「忠魂碑」が旧横越村沢海の日枝神社に建立されているのが判明。
9月5日、「秋山好古と横越地域の人びとのつながりについて語る」の講演会が開催されたので聴講した。
秋山好古と横越地域の人びとのつながりについて語る(沢海:北方博物館・9月5日)
 講師は横越コミュニティ協議会相談役神田勝郎(73)氏。
 定員100人のところ140人もの人が講演を聴きに。
 講演に先立ち神田さんが、きょう9月5日は、日露戦争終結させた1905年のポーツマス条約が調印された日。
記念すべき9月5日に秋山好古中将の講演ができるのも何かの縁かと・・・。
 ・横越村
  1901年(明治34)11月1日、横越村・沢海村・木津村・二本木村・小杉村の5村が合併し新「横越村」となる
  1996年(平成8)11月1日、町制施行し横越町となる
  2005年(平成8)3月21日、新潟市と合併し消滅。
 ・沢海の日枝神社境内に建立されている秋山好古揮毫の「忠魂碑」
  ・忠魂碑
   忠魂碑は沢海村から日露戦争に出征し戦死した歩兵二人(大町助作・斉藤源次郎)ために1913年(大正2)7月に建立された。
   揮毫は秋山好古中将。
  ・秋山好古中将と第13師団長
   秋山好古中将は大正2年1月15日、第四代の第13師団長(現上越市高田)に任命された。
   高田に着任したのが大正2年1月28日、離任が大正2年3月月28日で高田在任期間はわずか2カ月である。
   ・秋山好古中将と新潟県人三人の副官
    ・建川美次中尉(新潟県生まれ・高田中学校を経て旧制新潟中学校卒)
    ・山内保次少尉(新潟県生まれ・新潟中学卒)
    ・豊辺新作中将(長岡生まれ)
  ・秋山好古揮毫の全国の石碑
   愛媛県松山市の秋山兄弟生誕地運営委員会の調査によれば、現在までに秋山好古中将が揮毫した石碑は全国で47基確認され、その内の1基が旧横越村沢海の日枝神社に建立されている。
  講演の最後で神田氏は、「在郷軍人横越村分会沢海班と沢海尚武会の強い要望を受け、当時高田に駐屯した第13師団の秋山好古師団長に揮毫を請願したのでは」と。 
講演終了後、日枝神社境内の「忠魂碑」をお参りした。
忠魂碑の脇には秋山好古中将の写真が飾られていた。
日枝神社は秋祭りの最中で提灯が飾られ、多くの人が参拝に訪れていた。

秋山好古中将揮毫の忠魂碑 (イラストを模写)