村松慈光寺歴史と宝物展を見て昔を 偲ぶ
旧村松町の霊峰白山(1012m)の麓にたたずむ慈光寺。
参道の杉並木は「にいがた景勝100選」一つ。
ことし2月には慈光寺本堂が国の有形文化財に登録された。
国の有形文化財に登録されたのを記念し「慈光寺展“越後禅宗
寺院の歴史と宝物”」を開催している。
11月16日慈光寺を参拝後、慈光寺展を見てきた。
・慈光寺
慈光寺の開創の年代は不明、往古から真言か天台の有数の霊刹であったといわれる。
室町時代の初め、応永10年(1403)ころ、時の嶽城主・神戸太郎最重が傑堂能勝禅師(南北朝時代の武将楠木正成の直孫)を慕い、師を勧進して中興開山された。
曹洞宗越後四大道場のひとつ。
石段を登ると山門があり、山門には楠木正成公の家紋菊水が掲げられ歴史を偲ばせる。
・慈光寺で座禅
慈光寺は、村上市の耕雲寺・塩沢町の雲洞庵・岩室村の種月寺と並ぶ曹洞宗越後四大道場の一つである。
昭和41年(1966)11月5日、新人社員の職場研修で村松町蛭野の白山山麓で雨の降る中杉の木を植林の奉仕活動後、慈光寺で座禅をした記憶がある。
植林と座禅はこの時初めて体験した。
・慈光寺展
五泉市の村松郷土資料館で「慈光寺展“越後禅宗寺院の歴史と宝物”」が開催されている。
会場には、長年慈光寺で保存されてきた古文書や仏像、絵画など40点が展示されている。
・(伝)楠木正成遺状 ・慈光寺開山傑堂に関する書 ・寺領寄進状
・慈光世代住職年暦考 ・木造僧形文殊菩薩坐像 ・木造白山妙利権現立像
・十六羅漢絵像 ・文殊菩薩像(狩野探函作) ・慈光杉松両寺旦那帳
・慈光寺諸堂絵図面 ・木造白山妙利権現立像 ・十六羅漢絵像 ・五百羅漢図
などなど。
・番外:慈光寺参道の杉並木(新潟県天然記念物:昭和50年3月29日指定)
霊峰白山の麓に座する曹洞宗の名刹慈光寺の参道の杉並木。
「黄金の里会館」から滝谷川に架かる橋を渡って杉並木を歩くと慈光寺がある。
橋から山門までの距離は約500m、参道両側には新潟県天然記念物に指定された、杉並木が続く。
136本の杉の老木は、樹齢300年から500年を経ており幹回りも6〜7mあり、素晴らしい景観を添える。
これまでに曹洞宗越後四大道場の雲洞庵と種月寺、慈光寺を訪れたが、まだ村上市の耕雲寺を訪れていない。
機会があったら耕雲寺も訪ねてみたい。
杉並木を歩く (イラストを模写)