旧松ヶ崎浜村を歩く

kanazu362008-08-25

今日25日は、新潟市松浜の松浜まつりである。
阿賀野川松浜橋上流付近で「阿賀野川ござれや花火大会」が
開催される。
サークル活動「坂井輪の郷土を語る会」に加入し1年半が
経過する。
会では毎月班ごとに新潟市の歴史を勉強し発表する。
7月発表の「旧松ヶ崎浜村の歴史」を担当した。
旧松ヶ崎浜村は現在の新潟市北区松浜地区であることを知った。
6月30日旧松ヶ崎浜村の面影が残る松浜地区を歩き調べた。
・旧松ヶ崎浜村から新潟市松浜地区へ
 昔は、島見浜地内松ヶ崎無役だったが明治22年4月1日に松ヶ崎浜村となった。
 当時の戸数は572戸。
 昭和29年4月5日新潟市編入合併新潟市松浜に。
・新潟飛行場
 江戸時代の享保15年(1730)に松ヶ崎掘割工事が進められ村は掘割をはさみ東西に
 分断された。
 飛行場は、昭和5年(1930)西側に開場し、現住所は新潟市東区松浜町。
・松ヶ崎浜掘割工事と阿賀野川本流
 新発田藩が、享保15年(1730)に幕府に願い出て、阿賀野川を松ヶ崎で掘り割り、
 日本海に直接流す工事を完工した。
 しかし、翌享保16年(1731)春の雪解け水などで堰が決壊し掘割が阿賀野川
 本流となった。
阿賀野川と通船川   
 松浜橋を前方に見て左岸には通船川水門、右岸には新井郷川水門がある。
 通船川は昔の阿賀野川本流の名残。
・旧松ヶ崎浜村を歩く
 ・松浜稲荷神社と古峯神社
  松浜稲荷神社は、阿賀野川右岸の河口に近い高台に南に面し鎮座する。
  古峯神社は、松浜稲荷神社の境内神である。
 ・松ヶ崎浜村役場跡
  旧松ヶ崎浜村役場跡は現在新屋敷公園となっており松ヶ崎浜村役場の面影はなく
  石碑などは残っていない。
  公園入り口に門柱が建つが往時の門柱かどうかは不明。
 ・村山得次郎頌徳碑      
  村山得次郎は松ヶ崎浜村の繁栄の基礎を築いた人。
  明治6年(1873)から明治7年(1874)、阿賀野川の浅洲を埋め立て
  新屋敷(現松浜本町4)を造成した。
  また、明治9年(1876)、県に願い出て二・七の市を開設した。
 ・石原倉右衛門殉難碑と墓石
  庄内藩重臣。    
  1868年7月25日、松浜五軒町付近で新潟に向け進軍中の長州兵と遭遇し、
  討ち取られた。
  倉右衛門は、武器売買契約書を持っていたため日本初の領事裁判が行われ、重大な
  外交問題に発展した。
 ・松浜二・七の市
  日時:毎月2と7のつく日 7:30〜14:30
  場所:松浜本町4 
  出店:鮮魚、海産物、野菜、果物、菓子、衣類、履物、切花、植木、種子、豆腐、たまご
      などなど
  松浜市場は、明治9年(1876)から今も続く。
  阿賀野川の土手沿い、松浜本町新屋敷通りに長さ400mにわたって開設される
  定期市。
  市場入り口には「2・7日定期市場開催」「進入禁止・午前6時30分から午後3時」
  の看板が立てられている。
旧松ヶ崎浜村を1日かけ歩き調べた。
新しい発見もたくさんあった。
来年はどんな課題が・・・

旧松ヶ崎浜村を歩く (イラストを模写)